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「めがねのまちの未来を考える」座談会(後編)

SABAE × J-GoodTech

現在ジェグテックでは、各地方自治体と連携した中小企業の支援に力を入れています。
その本格的な取り組みとして初めて手を取り合ったのが「めがねのまち」で知られる福井県鯖江市。
よりよい支援実現に向け、すでにジェグテックに登録されている鯖江市内の中小企業のうち、
アイテック様、ホプニック研究所様、福井めがね工業様、フクオカラシ様の4社様にお越しいただき、今回座談会を開催。
「各社が抱えている課題や、今後のビジョンに対し、鯖江市とジェグテックがどう貢献できるか」をテーマに、
牧野百男 鯖江市長も交えながら、活発に意見交換がなされたその模様を、前編・後編の2回に亘りお送りしていきます。

日本市場縮小を受け、「海外」とどう向き合っていくべきか。

ジェグテック ひと通り皆様から、現在各社様が抱えている問題を伺いましたが(前編参照)、共通してお悩みなのは「新しい売り上げを獲得していく体制や販路の確立」であると感じました。それは、国内マーケットの縮小を鑑みると、海外展開もひとつの解決策として挙げられそうですが、「海外」について皆様はどうお考えでしょうか。

アイテック 黒田一郎氏(以下 黒田氏) 当社の場合はめがねのメッキ加工に特化しておりますし、世界的に見てもめがね産地は限られています。ですから、ニーズや市場がない地域に闇雲に進出するのは、正直リスクの方が大きいですね。18年前から中国に進出はしておりますが、もはや中国においてもめがねのようなローテク産業への風当たりは強くなってきています。

ホプニック研究所 髙木俊治氏(以下 髙木氏) 当社も7年前、ベトナムへの進出を本格的に検討した時期があり、現地視察にも何度か行きました。東北の震災で材料調達が難しくなったこともあり結局は見送ったのですが、結果的には良かったのではと今は思います。新天地でのゼロからの挑戦は、中小企業1社にはやはり負担が大き過ぎましたね。

福井めがね工業 田畑周徳氏(以下 田畑氏) 弊社は、これまでも行ってきた販路開拓に、今後さらに力を入れていきたいと考えています。ネットワークを広げようと展示会も積極的に利用しておりますが、各国の市場や企業に関する知識が足りないためか、なかなか商談より先に進めていません。ですので、行政やジェグテックにはそういった面でサポートしていただけると、日本の中小企業の可能性はもっともっと広がっていくように思います。

ジェグテック そうですね、我々もできる限り力になりたいと、色々と施策を練っているところです。

田畑氏 難しいとは感じていながらも、どの企業さんもやはり海外には興味がありますし、できれば挑戦したいというのが本音だと思います。ですが、人員的にも、金銭的にも、時間的にも、その余裕がないというのが実情ではないでしょうか。

ジェグテック 我々が現在提供しているご支援の中で、アジア圏の政府機関と連携してベトナムやタイなどの企業様を日本に招聘し、ビジネスマッチングの場を設けるという事業を進めております。各国の企業様には、あらかじめジェグテック内で日本企業の情報を収集していただき、来日時の商談相手を「逆指名」していただくフローが特徴です。言語の問題もあるかと思いますので、我々の方で通訳も手配いたしますし、必要に応じてジェグテックのコーディネーターも同席し、よりスムーズなマッチングをサポートするサービスもございますので、ぜひそういった機会をご利用いただけると良いなと感じました。

鯖江市役所の応接室で行われた座談会の様子
鯖江市役所の応接室で行われた座談会の様子

ジェグテック さらに、そういったビジネスマッチングは業界ごとに行うことが多く、例えば医療機器業界や自動車部品業界など、同業種の企業様にお集まりいただくことがほとんどです。ですから、鯖江市の企業様が、めがねの精密加工の技術を他分野へ展開したいとお考えの際には、効率的にアピールしていただけるのではないかと思っています。新たなマーケティングのひとつのツールになれば幸いです。
ではフクオカラシ様はいかがでしょうか。

フクオカラシ 恩地宏彰氏(以下 恩地氏) 弊社は2013年よりベトナムに工場を構えており、めがね部品の製造もしておりますが、販路開拓には長年苦労しています。とは言え、ポジティブな変化もここ最近感じるようになりまして、4、5年前と比べると「めがねのまちさばえ」の認知度は格段に上がってきたように思います。現地のフリーペーパー等で広告する際も、鯖江市のロゴを載せるだけで反応は大きく違いますね。これはひとえに、市長をはじめ行政の皆様がブランディングに力を注いでいただいているおかげだと思いますし、鯖江市というブランド力は今後も活用していきたいと思っています。加えて、ホームページも重要だと感じており、いかに多くの方の目に留めていただくかという課題をクリアするため、自社サイトの英語版は早くから整えていました。

ジェグテック 実は我々ジェグテックにも、ご登録いただいた企業様の法人情報を無料で英訳するサービスがございます。現在も約4,000社様の英語ページがジェグテック内にあり、海外企業様はその中から検索してコンタクトのきっかけとしていますので、皆様にも自社ホームページへの誘導としてうまく位置づけていただければと思います。

牧野百男 鯖江市長(以下 牧野市長) そういった意味では、ポータルサイトも皆様有効利用しているかと思いますが、鯖江市もBtoBサイトとBtoCサイトを作っておりまして、今後はジェグテックとも相互リンクで連携させていただき、ユーザーの乗り入れ等の相乗効果をすぐにでも狙っていきたいですね。同時に、より多くの鯖江企業がジェグテックへ登録するよう、引き続き促進もしていきたいと思います。

鯖江市がブランディングの一環で製作したロゴマーク
鯖江市がブランディングの一環で製作したロゴマーク

ジェグテック 市長にそう言っていただけるのは大変心強いです。我々は、1社様だけを点として支援するのではなく、鯖江市全体を「面」として支援していきたいと考えているものですから、行政との密な協力が不可欠だと感じています。そして将来的には、ベトナムやインドネシアといった近年伸びてきているアジアマーケットへも「面」として進出するサポートができればと構想しています。夢のような話かも知れませんが、高い技術を個々で持った企業様がそれぞれ工程を分業している「鯖江のめがね産業構造」自体をそのまま海外へ移転させることができれば、これまでとは違った形の「進出」を実現できないでしょうか。言うなれば、鯖江市というブランドをまるごと持ち出すようなイメージです。鯖江市の技術やノウハウを活かしながらも現地で地産地消し、各国における新たなめがね産地として活性化させていく。一方、鯖江市で生産されるMade in Japanのめがねに関しては、これまでの技術をさらに磨き上げてハイブランド向けの商品に特化していき、欧米をはじめとするアジアとはまた違うマーケット獲得を目指す、というのもひとつの解決策なのかもしれません。

黒田氏 それは興味深いお考えですね。実際に話が挙がれば、ぜひ賛同させていただきたいと思います。

牧野市長 海外展開への不安や、1社では立ちゆかない問題を、鯖江市とジェグテックとで解消していけば、近い将来実現できる可能性はありそうですね。皆さんやはり海外には魅力を感じているものの、現地との「つながり」が築けないために踏みとどまっている印象を受けました。まったくつながりのない場所へ単身乗り込むのはもちろんリスクの方が大きくなりがちです。様々な支援体制をお持ちのジェグテックと連携を取りながら、鯖江市の企業様からの理解も得られれば、海外も現実的なマーケットとして認知されていくように思います。

ジェグテック そうですね。我々も、少しでも売り上げに繋がる支援をしていかなければならないという意識の元、海外支援だけでなく、国内マーケット拡大を見据えた国内大手企業様とのマッチングも進めているところです。今は大手企業様も、異業種から技術を獲得しようという気概がありますので。そういった動向を敏感に察知しながら、海外・国内どちらにも目を向けて、積極的なご支援をさせていただければと強く思っています。

牧野市長 市としても、どんな応援もしていきます。一緒に盛り上げていきましょう。

黒田氏・髙木氏・田畑氏・恩地氏 ぜひ、よろしくお願いいたします。

美しい雪景色が広がる鯖江駅前の風景
美しい雪景色が広がる鯖江駅前の風景

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