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国内・海外市場動向
非接触が求められる機器の操作を超小型で安価な
ジェスチャーセンサーで実現
株式会社エイサムテクノロジー

ウィズ/アフターコロナ時代に備える中小企業のDX
(デジタルトランスフォーメーション)を考える


無線技術をベースにIoTデバイス、人工知能、ウェブサービスなどあらゆる層のIoT技術を加速し、
システムソリューションを提供する株式会社エイサムテクノロジー(大阪市)
非接触で機器を操作できるジェスチャーセンサーのモジュールを開発し、
新しい生活様式の時代にふさわしい中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に役立つソリューションを提供しています。

無線通信ソフトウェア技術でIoTの促進に貢献

株式会社エイサムテクノロジーは、通信・無線分野の経験の長い代表の石尾康史氏を中心に、2016年に創業した社員5人の会社です。

「無線は見えない部分で人と人とを繋ぐ、というところに面白みを感じたのがこの道を選んだきっかけです。見えないからこそ、それをうまくサービスとして開発すれば、魅力的なものができるのではないかとずっと考えていました。会社を立ち上げたのもその志からです」と石尾氏。

(写真左)同社が開発する超小型ジェスチャーセンサー。指先よりも小さいのがわかる。
(写真右)株式会社エイサムテクノロジーCEOの石尾康史氏。手にしているのは同社の超小型ジェスチャーセンサー。

主に、無線通信ソフトウェア技術によるIoT関連の受託開発、無線モジュールに独自のソフトウェアを開発・搭載するモジュール関連事業、AI技術も今後取り入れる予定の非接触入力デバイスを開発するジェスチャーセンサー事業、センサーに対応したアプリソフトを安価に開発提供するセンサー可視化システム事業の4つの事業を柱にしていますが、ウィズ/アフターコロナの時代になり、にわかに脚光を浴びているのがジェスチャーセンサー事業です。

手を触れずに機器を操作できる超小型のジェスチャーセンサー

同社が株式会社デュース・テクノロジーズと共同開発するジェスチャーセンサーは、手の動きを検出するセンサーです。手を触れずに機器を操作できるため、医療、介護、食品工場、厨房などの衛生環境を求められる場所で機器の制御をするため利用されています。

「前職時代の先輩方がずっと考えていらっしゃったソリューションなのですが、小型化するというところで我が社の技術が生きました。2019年の夏頃からこの16ミリ×12.5ミリという超小型モジュールを展開しています。消費電力も少なくて済みますし、安価にご提供できています」

ジェスチャーセンサーの動作評価の様子。

このセンサーは、赤外線反射の変化で上、右、下、左、右回転、左回転、クリック(遠近) という7種類の手の動きを認識します。また、センサー前を9つのエリアに分割し、どの位置に手があるかを判定するトラッキングモードもあり、手の位置に追従する装置やメニュー選択に使うことができます。

「カメラを使ってジェスチャーを読み取るセンサーは他にもありますが、どうしても大型化しがちです。使用する場所や機会を限定しなくて済むように、小型化には徹底的にこだわりました」

ジェスチャーセンサーにはケースにBLE*1を搭載したモデルもあり、無線によって遠隔に認識結果を送ることもできます。また、UART*2、USB(キーボードとして認識)など有線での接続も可能となっています。

またAI技術を導入し、センサー前の空中に指でなぞった数字などを認識させる次世代版ジェスチャーセンサーを開発中とのことです。

ウィズ/アフターコロナの時代において、感染拡大防止のために非接触での機器の操作が求められるシーンが大幅に増加しました。小型で安価なジェスチャーセンサーで中小企業のDXに貢献できるシーンはまだまだ多くあるのではないかと石尾氏は期待しています。

*1 BLE(Bluetooth Low Energy)
無線LAN技術である Bluetooth の一部で、バージョン 4.0 から追加になった低消費電力の通信モード
*2 UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)
非同期のシリアル通信用の信号とパラレル通信用の信号の変換を行う部品(集積回路)、または非同期のシリアル通信方式の部分を総じて示す

IoTのプロトタイプ開発が容易にできる無線センサーキット

小型、安価という理念は同社の他のIoTソリューションにも活かされています。IoTシステムのプロトタイピングが簡単にできるBluetooth Mesh無線センサーキットがそうです。

Bluetooth Mesh無線センサーキット。サイズは45ミリ×33ミリ。

Bluetooth Meshは2017年に標準化された、Bluetoothでメッシュネットワーク*3が構成できる機能。BLEのハードウェアをそのまま利用でき、ソフトウェアの対応のみでメッシュネットワークが構成できるため、低コストで構築できます。

「私たちはこれまで920MHz帯の無線でビル向け無線システムの構築を手掛けていました。しかし、安価なBluetooth Meshも無線照明制御などに適していると考え、その適用を進めてきました」

同社の無線センサーキットは温湿度センサー、照度センサー、赤外線反射センサーを標準搭載した45ミリ×33ミリほどのとても小さなものです。これを繋いで無線でオフィスや倉庫等の建物内部の照明を制御できます。また、多くの市販の外付けセンサーにも対応できるコネクタがついているため、中小企業がIoTシステムを作りたい時のプロトタイプ開発期間の短縮、コストの削減に貢献します。

*3 メッシュネットワーク
無線通信機能付きの端末が相互通信を行うことで、アクセスポイントなどに関係なく網の目状(メッシュ)に形成された通信ネットワーク

無線を使った位置情報タグを開発中

現在、無線を使った位置情報タグも開発中です。これは、広い建設現場などで目的の機材がどこにあるのかわからないという悩みに応えるために考案されました。

「広い建設現場で、あの機械がどこにあるかわからないということがよくあると聞いて開発を進めました。この無線のタグを貼っておくと、あのあたりにあるな、ということが管理者のPCやスマートフォンのウェブアプリ上でわかるようになります。場所をピンポイントで特定するのではなく、エリアだけがわかればいい、という考え方でコストを安く押さえることができるようになりました」

こういう管理業務に慣れていない現場の方々のために、売りっぱなしではなくサブスクリプションでのモデルも検討しています。

このように、無線技術を使った様々なIoTソリューションを安価で使いやすく開発・提供し続けている同社の技術は、DXに取り組んでみようとしている中小企業の大きな味方になってくれそうです。

FROM J-GoodTech

製品開発においては小さくて安価なことに徹底的にこだわる同社の姿勢に、中小企業のDXへの貢献の意欲が感じられました。
コロナ禍前から開発・製造していたというジェスチャーセンサーは、時代の要請もあり問い合わせも急増中。
働く人たちにとっての快適な環境を見えない技術で下支えするIoTソリューションの担い手として、
同社の寄与できる業界は数多くありそうです。

今後もジェグテックでは、そのような技術力や卓越したサービスを有する中小企業に焦点をあて、
より多くの企業の目に触れるような活動を促進していきたいと考えております。

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