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必死に生き抜いて身につけた技術力に、
挑戦する強い想いを乗せて。

株式会社タケチ 代表取締役社長 重松 康弘 氏

ABOUT COMPANY

愛媛県松山市に本社を置き、愛媛を中心に複数の工場を構える
株式会社タケチは、自らを「不可能を可能にするマルチイノベーター」と評します。
その言葉の通り、同社は1957年の創業以来、時代のニーズに合わせて工業ゴム製品、
磁性材料、建築用ガスケットなど、様々なものを生み出してきました。
自動車用回転センサーのある用途向けでは、世界の35%を占めるといいます。
高い技術を武器に時代を強く生きるタケチの秘密について、代表取締役社長・重松康弘氏に伺いました。

工業ゴムから始まり、時代のニーズを読む。

今でこそ、精密磁石部品、建築用ガスケット、医療用シリコーン製品など多岐にわたる製品を生み出すタケチですが、元々の始まりは工業ゴム製品でした。終戦から12年が経った1957年は高度経済成長期に向けて景気がぐんぐん良くなっている時期。そんな中、経済に対して工業ゴム製品のスペシャリストとして価値を提供すべく、タケチは生まれました。

代表取締役社長 重松 康弘 氏
代表取締役社長 重松 康弘 氏

昭和基地、東京ドーム、医療機器。
様々な分野で絶大な信頼を得る技術力。

タケチの伊予工場の応接室には、これまでに手がけてきた様々な製品が展示されています。中でも目立つ、赤い扉。これは1969年に竣工された南極昭和基地の食堂の扉です。窓ガラスを扉に固定している製品のガスケット部分がタケチの製品になっています。極寒の中でも劣化しないゴム製品には高い価値があります。「建築用ガスケットでは高いシェアを誇っています。有名なところで言うと、六本木ヒルズ、インターコンチネンタルホテル、あべのハルカス、虎ノ門ヒルズなど。これらのビルには我々のガスケットが使用されています」と重松社長。さらに、あの東京ドームの白い膜屋根にかかる黒い線は、同社が作った膜固定用特殊ガスケットとのこと。この分野でいかにタケチが評価されているかがわかります。その他には、超音波マンモグラフィに付ける音響カプラーの開発にも成功し、超音波ゼリーを減量してもクリーンな画像を確認できるようになりました。

タケチのガスケットが使用された旧・新日鉄本社ビルの窓や南極昭和基地の食堂の扉
タケチのガスケットが使用された旧・新日鉄本社ビルの窓や南極昭和基地の食堂の扉

現在の主力事業、磁性材料。

工業ゴムの分野でシェアを広げたタケチは、その後も時代のニーズに合わせて様々な製品を生み出していきます。「現在の主力商品は、ゴムやプラスチックに強磁性体を混ぜたゴム磁石やプラスチック磁石です。わかりやすい例は冷蔵庫の扉。閉めようとすると、途中から吸い付いて勝手に開いてしまうなんてことはありませんよね。あれは、ゴムの中に磁力を持った磁粉を練り込んでいるからです。磁力を出すということで、センサー部品にも使われています。センサーそのものというより、センサー用のマグネット部分を製造しています。用途に合わせて、ゴムに限らず磁粉を混ぜた樹脂も作っています」と重松社長。ゴム磁石やプラスチック磁石は、自動車、新幹線、飛行機など、様々な製品に組み込まれているそうです。「ゴム磁石やプラスチック磁石のノウハウを活かし、軟磁性体を混ぜることにより電磁波を吸収することができます。たとえば、我々が作った電波吸収体『マイクロソーバー』は、高速道路のETCゲートにも採用されています。自動車から発信されているETC用の電波を正しく受け取るためには、周囲にある不要な電波が邪魔になります。この不要な電波を吸収することでクリーンな電波環境を生み出し、誤課金を防止します」。

工場内では従業員が細かな手作業に集中する
工場内では従業員が細かな手作業に集中する

時代が変わるということは、
参入チャンスがあるということ。

「時代はものすごい速度で進んでいます。いくら我々が高い技術力を持っていても、あぐらをかいていては取り残されます。常に新しい挑戦をしなければいけません」と、重松社長は意欲を見せます。「例えば自動車。昔はハンドルを回すことで物理的にタイヤの向きを変えていましたが、今はハンドルの傾きをセンサーで感知し、車輪の向きを動かすモニターに信号を出しています。このように機械の電子化が進むとセンサーの役割が増していきます。そこに、我々のプラスチック磁石が新規参入する余地が生まれるのです」。実際にタケチは、大手自動車部品サプライヤーから自動車ステアリング用のプラスチック磁石の開発を依頼され、たった1年で量産までこぎつけました。「元々の技術力はもちろんですが、シミュレーション化の向上も成果を上げられた一因です。新製品を作るためには大量の試作品が必要になりますが、試作品が多いほど完成までに時間がかかります。そこでシミュレーションを駆使するわけですが、これまでの磁気シミュレーションは精度が悪くトライ&エラーの繰り返しが多いことが悩みでした。そこで我々は、独自の係数を加えることでシミュレーション力を大幅に向上させ、試作の低減に成功しました。短期間での製品化はこうして実現されたのです」。こうして生まれた同製品は、自動車用回転センサーのある用途向けで世界シェアの35%を占めるといいます。

プラスチックマグネットの生産現場
プラスチックマグネットの生産現場

必死に生き抜いて身につけた技術力に、挑戦する強い想いを乗せて。

現社長の重松氏は、実は社長就任からまだ5年しか経過していません。「元々は関西の電子部品の会社でエンジニアとして働いていました。両社は特に資本関係はありませんが、経営者同士が昔から懇意にしており、私が異動してくることになりました。そして、ご縁があって2014年から代表を務めています」と重松社長。タケチの製品を手に取り、熱い眼差しで最後に語ってくれました。「異動してきた時から思っていましたが、タケチの技術力は素晴らしいです。何しろエンジニアたちが真面目で愚直。その真剣さが高い技術力に直結しています。とはいえ、時代の変化が激しい中で、今までと同じことをしていてはいけません。これまで手がけていなかった分野で積極的に新しい挑戦をすることで、さらに技術力を磨いていきます。我々は、高い技術力を武器に、これからも必死に生きていきます」。

伊予工場の様子
伊予工場の様子

FROM J-GoodTech

取材中最も印象的だったのは、タケチのことを客観的に評価しつつも
愛情を込めて熱っぽく語る重松社長の姿でした。
工業ゴムの分野で圧倒的シェアを誇りつつも、飽くなき挑戦を怠らない同社は、
今後もこの分野のリーディングカンパニーとして成長し続けることでしょう。
タケチの技術力が貢献できることであれば、
電気関係、建築、自動車、なんでも相談してほしいとのこと。

日本の大手企業を支えているのは、中小企業の優れた技術であると言っても過言ではないですが、
まだまだ世の中で知られていない中小企業が数多くいるのも事実です。
今後もジェグテックでは、このような技術力や卓越したサービスを有する中小企業に焦点をあて、
より多くの企業様の目に触れるような活動を促進していきたいと考えております。

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