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「汎用機とそれを扱える熟練工がいるからこそ、
作ることができる製品があります」

佐藤工機株式会社 代表取締役 佐藤良子氏 / 佐藤智成氏

ABOUT COMPANY

省力化装置や精密部品の製造を行う、東京都八王子市の佐藤工機株式会社
設計から組み立てまでを社内一貫で行い、半導体分野や光学分野など、さまざまなメーカーに精度の高い製品を提供し続けています。
汎用機とマシニングセンターを組み合わせた製造体制で、試作品や少量生産といったニーズに柔軟に対応。
近年では自社でリハビリテーション器具を開発するなど、新分野へも積極的に参入しています。
同社の強みや今後のビジョンについて、代表取締役の佐藤良子氏と佐藤智成氏に伺いました。

大手企業からの引き合いの秘訣は、社内一貫の生産体制。

佐藤工機は、昭和45年に治工具を製作する会社として創業。その後切削加工などを行う工作機械を導入し、現在は省力化装置や精密部品の加工を手がけています。昨年8月には工場の移転に伴いその規模を拡大。「“見せる工場”を目指して、常にきれいな状態で作業するように心がけています。そのおかげか取引先の方が新しいお客様を連れて見学に来てくださり、受注も順調に増えています」(良子氏)。そんな同社の強みは、設計から熱処理や研磨などの加工、組み立てに至るまでを一貫で対応できること。こうした柔軟な対応が評価され、大手企業から継続的に引き合いがあるのだそうです。

(左)代表取締役 佐藤良子氏 (右)佐藤智成氏
(左)代表取締役 佐藤良子氏 (右)佐藤智成氏

汎用機を活用しながら、
“すきま”のニーズに応え続ける。

同社のもうひとつの強みは、最新の工作機械と汎用フライスや汎用旋盤といった汎用機を組み合わせた製造体制です。「最新のマシンはもちろん高性能なのですが、汎用機がなければ完成できない製品もあります。また、大量生産向けの全自動加工機であっても、汎用機の熟練工から教わった技術を応用すれば、少量生産に適した使い方ができるようになる。今、汎用機を置いている会社はかなり少なくなってきているので、こういった取り組みは今後も大切にしていきたいですね」(智成氏)。そんな取り組みを行う同社が最も得意とするのは、ずばり“すきま産業”。「 例えば、“今まで手作業で行っていたことを機械化したい”というニーズがあるとします。そんな時に、大手メーカーに1台、2台という少ない単位で頼むと価格が非常に高くなってしまいますが、当社であれば価格を抑えながらご要望にお応えできます」(良子氏)。

汎用機の作動状態を確認する熟練工
汎用機での加工は、経験に裏打ちされた高い技術力が必要

高精度な製品は当たり前。
仕上がりの美しさにまでこだわりたい。

半導体や自動車、医療など、多岐にわたる分野と取引を行う同社。最近では宇宙望遠鏡のレンズカバーをはじめ、光学系分野からの引き合いも多いのだそう。「常に高精度な製品を納品するために、完成品は必ず三次元測定機で検査しています。通常の測定機だと測る際に人によって多少の誤差が出てしまうのですが、三次元測定機なら1000分の1の公差にも対応できます」(智成氏)。製品の精度はもちろん、見た目にもこだわりを持たれており、「例えば、部品を削る際は図面に指示がない場合でもツルツルになるように仕上げます。工場長がきれいな製品にこだわる人なので、社員もそう教育されています。図面通りにできていればひとまずOKだと思うのですが、価格が同じであればきれいな製品が納品された方がいいですよね。こういった細かいこだわりも取引が続く理由なのかもしれません」(智成氏)と、仕事への真摯な姿勢を語ってくださいました。

完成品の直角度や平面度を測る三次元測定機
完成品の直角度や平面度を測る三次元測定機

東京都に認められた、
自社開発のリハビリテーション器具。

現在同社が最も力を入れているのが、リハビリテーション器具の開発です。「10年以上前から東京工科大学の作業療法学科の教授とお付き合いがあり、ある時“脳卒中で半身不随になった方向けの手指のリハビリ器具がほしい”というお話をいただいて、産学協同で開発したことがきっかけです」(良子氏)。その後正式に製品化されたものが、お椀のような形状の器具に手指を固定し、ゲームを楽しみながらリハビリテーションができる“楽楽リハちゃん”です。「器具が動きすぎないようにキャスターを工夫したり、指を挟むピンを柔らかい素材にして使う方の負担を減らしたりと、展示会に試作品を出しながら3〜4年ほど試行錯誤を重ねました。平成28年度には“東京都トライアル発注認定制度”の認定商品に選ばれ、現在は病院や養護学校などに導入されています。今後は子供用サイズの楽楽リハちゃんなどを開発しながら、さらに販路を広げる予定です」(良子氏)。

同社が開発したリハビリテーション器具“楽楽リハちゃん”
同社が開発したリハビリテーション器具“楽楽リハちゃん”

熟練工の技術を若い世代へつないでいきたい。

現在同社でも熟練工の高齢化が進んでおり、このままでは技術が途絶えてしまう恐れがあるのだそう。「そうならないように、若い世代を育て、技術を継承していきたい。しかし、“仕事がきつい”というイメージがあるのか、募集を出しても人材が集まらないのが悩みです」(良子氏)。そこで近年では、まずは同社の技術について若い世代に興味を持ってもらうため、中高生の体験学習を積極的に受け入れています。「三次元プログラムで図面を書く練習をしてもらったり、マシニング加工の様子を見せたりしています。普段なかなか見る機会がない世界なので、鉄を削る加工を見せただけでも非常に興味を持ってくれますね」(智成氏)。自社の将来を見据えた取り組みを続ける一方で、現在の中小企業を取り巻く状況についても危機感を持たれているそうで、「日本の大きなメーカーさんには、日本の中小企業をもっと大切にしてほしいですね。安いからという理由で海外に仕事を出すのではなく、まずは中小企業の優秀な技術者に目を向けてもらいたい。ジェグテックのようなマッチングサイトには、この両者をつなぐサポートを今後も期待しています」(良子氏)と力強く語ってくださいました。

最新のマシンで作業している写真
多様なニーズに応えるため、定期的に最新のマシンへの入れ替えを行う

FROM J-GoodTech

今回お話を伺った佐藤工機株式会社は、
他社には真似できない、汎用機を活用した社内一貫の生産体制を強みに、
大手企業の依頼や少量生産などのニーズに応えています。
一方で、今の日本には、優れた技術やサービスを持ちながら、
大手企業とのビジネスの機会を得られずにいる中小企業も未だに数多く存在します。

ジェグテックには中小企業との連携、取引に関心が高い大手パートナー企業が多数登録しており、
その業種は、製造業、サービス業、卸売業など多岐にわたります。
また、専門知識を持つコーディネーターがよりよいマッチングに向けたサポートを行いますので、
新たなビジネスパートナーをお探しの際は、ぜひジェグテックをご活用ください。

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