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「車載部品の製造で培った対応力を強みに、
プラスチック成形の道を突き進みたい」

株式会社ナガシマ化学工業所 代表取締役社長 永嶋茂氏

ABOUT COMPANY

1968年の創業以来、車載部品を中心にプラスチック成形を行う株式会社ナガシマ化学工業所
プラスチック成形だけではなく、その後の二次加工まで社内一貫で取り組む対応力の高さで、大手メーカーからも厚い信頼を得ています。
近年では、車載部品の加工に関する技術を磨く一方で、
今まで積み重ねてきたノウハウを活かせる新たな市場を開拓しています。
進化を続ける同社の強みや今後のビジョンについて、代表取締役社長の永嶋茂氏にお話を伺いました。

たった一台の機械から始まった、プラスチック成形の道。

「プラスチックは一生なくならないから、今から事業を始めておくといい」。お世話になっていた叔父のアドバイスを受け、現在の会長が成形機を一台購入したことからナガシマ化学工業所の歴史は幕を開けました。それから現在まで、50年近くにわたってプラスチック成形に取り組み続けています。「当社は主に車載部品に使用されるコントロールパネルを製造しています。最近のカーオーディオやカーナビゲーションはタッチパネル式が主流ですが、砂漠のような過酷な環境にも耐えられるので、中東諸国では当社が製造しているようなボタンで操作するタイプの需要が未だにあります」と永嶋氏は教えてくれました。

代表取締役社長 永嶋茂氏
代表取締役社長 永嶋茂氏

一貫生産とセル生産システムにより、
継続した受注を獲得。

「プラスチック成形を行う会社はたくさんありますが、当社の強みは社内一貫生産を行えることです。例えば、車載部品であれば、プラスチック成形から塗装、部品表面へのシルク印刷、レーザーカット、組み立てまで一手に引き受けています。つまり、プラスチック成形後の二次加工まで含めた複合的な取り組みができます」と語る永嶋氏。また、生産体制にはあえてベルトコンベアを使ったライン生産方式を導入せず、1人の作業員がさまざまな工程を受け持つセル生産システムを採用し、生産性の向上を図っているのだそう。「車載製品は早くて2年でモデルチェンジしてしまうので、その間に信頼を獲得し、次のモデルの受注に繋げる必要があります。そのためには今までのノウハウやセル生産システムを活用しながら、高品質で原価を抑えた製品を製造し続けなければいけません。こうした状況で培われた対応力は、他の会社よりも高いですね」。

自社で製造したコントロールパネルを持つ永嶋氏の写真
創業以来、車載部品の製造に注力

他社には真似できない、
高い良品率を誇るピアノブラック塗装。

高い技術力と対応力で大手メーカーからの信頼も厚い同社。1995年には車載音響機器メーカーの中国進出に伴い、現地に工場を設立。その後、2007年にはベトナムに工場を設立するなど海外展開も積極的に行っています。また、近年では高輝度塗装に対応できる自動塗装機を導入し、二次加工の技術にも磨きをかけています。「きっかけは、2012年に中国の広州で開催されたモーターショーですね。展示されている車の8割以上が内装にピアノブラック塗装を採用しており、“この流行は今後5~6年続くだろう”と確信しました」。一般的にピアノブラックのような光沢感のある塗装は、乾燥後にゴミが浮き出てくるため不良品の割合が多く、コストが高くなってしまうそう。「ですが、当社はクラス1万級のクリーンルーム内で作業を行うので、1回目の塗装で手直しなしで8割以上の良品率で加工できます。この実績が受注につながっています」。

(手前)ピアノブラック塗装を施したコントロールパネル
(手前)ピアノブラック塗装を施したコントロールパネル

新たなビジネスチャンスを求めて、
民生品の分野へ。

長きにわたり車載部品のプラスチック成形を行ってきた同社ですが、現在最も力を入れているのは意外にも民生品の分野です。「“車載部品以外の分野にも積極的に挑戦していこう”という考えから、民生品の市場へ参入しました。美容器具やキッチン用品など幅広い業界のお客様との取引が進んでいますが、中でも特に可能性を感じているのは玩具関係ですね。一般的に玩具は利益率が低いと言われているのですが、今まで車載部品の製造で培ってきた生産効率を上げるノウハウを応用すれば、他社にはできない提案ができると思っています」。民生品の中でも玩具は特にスピードが求められる業界で、開発から量産まで半年もかからないのだそう。「車載部品とは比べ物にならないスピード感に対応すること。それがお客様の信頼を獲得するための第一歩だと思っています」。

(手前)同社が塗装を手がけた美容器具
(手前)同社が塗装を手がけた美容器具

仕事を「受ける」会社ではなく、「創る」会社を目指して。

「民生品の製造で培ったノウハウを活かして、いずれは自社製品を開発したい。そのためには、まずデザイン力を磨くことが必要だと考え、社内に開発部門を設立しました」とビジョン実現のための取り組みを語る永嶋氏。2016年には日本大学藝術学部との産学連携プロジェクトにも参加し、製品開発についての視野がさらに広がったのだそう。「“車載オーディオ&エアコン操作システムのデザイン開発”というテーマで、新しい発想を持った学生さんたちと一緒に1年間研究を行いました。そこで気づいたのは、自分たちで企画して仕事を創ることの大切さです。例えば、デザインから開発に参加すれば当社独自の部品の構造や仕様を提案できるし、それが強みになる。自分たちの付加価値を自分たちで決めることが、下請けからの脱却につながるのではないかと。そう気づけたのが大きな収穫でした」。最後に永嶋氏は力強くこう語ってくれました。「“プラスチックは一生なくならない”という創業当初の気持ちを忘れずに、今後も突き進んでいきたい。その一環として、ジェグテックのニーズ情報の中に当社の技術やノウハウで解決できそうなものがあれば、どんどん提案を行うようにしています」。

ベトナムの工場内にあるプラスチック成形機
ベトナムの工場内にあるプラスチック成形機

FROM J-GoodTech

今回お話を伺った株式会社ナガシマ化学工業所は、
車載部品のプラスチック成形に関する確かな技術と豊富なノウハウ、
複合的な生産体制を活かしながら、新たな分野でのプラスチック成形の可能性を開拓されている企業です。
そのチャレンジのひとつとして、ジェグテックの「ニーズ機能」でも積極的に提案を行われています。

「ニーズ機能」は、大手企業が複数の掲載企業に向けて
自社の課題を解決するためのニーズ情報を発信することができます。
掲載企業から提案を受けた後は、大手企業がその中から優れたものを選定し、商談を行います。
ニーズの内容や提案の方法、提案後のご要望などをコーディネーターがきめ細やかにサポートしますので、
新たなビジネスパートナーをお探しの際はぜひご活用ください。

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