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伸ばす。曲げる。繋げる。
マフラー製造で培った金属加工技術を武器に。

株式会社榛葉鉄工所 取締役総括部長 鈴木一 氏 / 技術部部長 松本和佳 氏

ABOUT COMPANY

1947年、モーターサイクルの主要部品であるマフラーの専門メーカーとして設立した株式会社榛葉鉄工所
以来、半世紀を越える歴史の中で、常に革新的なマフラー作りに取り組み、
日本のモーターシーンの発展に貢献してきた企業と言えます。
近年は、培ってきた独自の技術力とチャレンジ精神をもとに、医療や福祉など、生活により密接な分野にまでステージを拡大。
加速し続けるその技術とビジョンについて、取締役総括部長 鈴木一氏、技術部部長 松本和佳氏の両名にお話を伺いました。

はじまりはモーターサイクルの勃興期。今や多くのニーズに対応。

「創業者である榛葉寿太郎が、モーターサイクルの勃興期にマフラー製作の打診を受け、それをきっかけに、当社の根幹であるマフラー事業は始まったそうです」。鈴木氏は、入社時に前会長から伺ったという話を、当時を懐かしみながら語ります。それから長い年月が経ち、榛葉鉄工所は今や、主要な二輪、四輪メーカーに対して、排気系部品、パイプ部品、プレス部品、溶接などを中心に、設計・開発から試作、量産までを一貫して行う優良企業に。単品部品から完成品まで、小ロット品から大量生産まで、お客様の様々なご要望に、幅広く、親身に応え続けています。

出荷を控える二輪車用マフラー
出荷を控える二輪車用マフラー

世界で初めて、
チタンマフラーを量産化。

「当社は、鉄、アルミ、ステンレス、チタン、マグネシウムなど各種鋼材の加工を得意としていますが、中でもチタンに関しては、1997年に世界で初めてチタン製マフラーの量産化を実現させています」。そう教えてくれたのは、技術部部長である松本氏。「初めは右も左も分からず、トライ&エラーの繰り返しでした。チタンは酸化しやすいため溶接が何より難しく、絞り加工も一筋縄ではいかない。それでも、工程を見直したり、金型を改善したりと、解決策を都度見出していくことで、今の安定した生産量を維持できるようになりました」。その言葉通り、現在ではロボット量産ラインまでも実現し、累計50万本を超える生産実績があると言います。「チタンの溶接をロボットで行ったのは、国内では恐らく当社が初めてかと思います。チタン協会の方も見学にいらっしゃる程ですから。品質の安定化が図れたのも、ロボット化の大きなメリットでしたね」。

様々な素材の加工が可能なロボット溶接機
様々な素材の加工が可能なロボット溶接機

次なる素材は、
軽く、丈夫なマグネシウム。

現在、チタンに代わって最も加工に技術を要するのはマグネシウムだと言います。マグネシウムは、鉄の約1/4、アルミの約2/3の比重で、強度や衝撃吸収の面においても優れていることから、そのニーズは徐々に高まってきているのだそう。「とは言え、燃えてしまう素材であるため課題が多いのも事実で、我々もマグネシウムに適した分野や製品を模索している最中です」。浜松地域イノベーション推進機構を通じて取り組んだ「世界最軽量車椅子」や「装着型ロボット パワーアシストスーツAWN-03」の開発も、その一環とのこと。高度な成形・加工技術を応用し、難加工素材であるマグネシウムを複雑な形状へと作り上げた功績は「日本マグネシウム協会技術賞」受賞等からも見て取れます。今後も、マフラー製造で磨いた技術を駆使して、医療、建築、スポーツ、運輸など、業種を問わず新分野に挑戦していきたいと、両氏は顔を見合わせます。

世界最軽量車椅子のために開発した「マグネフレーム」
世界最軽量車椅子のために開発した「マグネフレーム」

マーケットを広げるべく、
タイ工場との連携も。

海外展開への状況を鈴木氏に伺うと「2008年には、アジアのもの作り生産拠点としてタイ工場を設立しました。日本とほぼ同じ設備を整え、タイ国内はもとより日本、アジア圏、米国など世界各地への輸出を果たしています」とのお答えが。日本本社の工場がマザー工場として機能し、設計開発・設備開発を担当。現地には日本人スタッフ5名が常駐し、英語、タイ語に対応も可能とのこと。また、タイにおける品質管理体制についても日本と同レベル、もしくはそれ以上で、日本からのスタッフが状況に応じて速やかにタイへ赴くのだそう。「PC会議を頻繁に行って、日本とタイの距離を積極的に埋めておりますし、日本国内においては、能力と適性さえあれば国籍に関わらず採用するのが当社の方針です」。グローバル体制の充実に努め、更なる海外展開の準備を進めているのだと言います。

(手前)取締役総括部長 鈴木一氏 (奥)技術部部長 松本和佳氏
(手前)取締役総括部長 鈴木一氏 (奥)技術部部長 松本和佳氏

マフラーを創り続ける。ひいては金属の未来をも拓く。

「創業以来こだわってきたマフラー製造を主軸としていきたいのは、当社の変わらない思いです」。しかしながら、国内のニーズが縮小してきている現状には対応していかなければならない。だからこそ、海外展開やロボット化は強化すべき点だと、鈴木氏は力を込めます。「加えて取り組んでいきたいのは、新規事業。前述のマグネシウムをはじめ、新たな素材にトライしながら新商品を開発したり、マフラーの溶接技術をフレーム等に展開したりと、我々にできることはまだまだあると思っています。ジェグテックを通じて新しいビジネスパートナーと出会う、というのも一つの手段でしょうね」。そして、最後を締めくくるように語ってくれたのは、やはりマフラーのこと。「二輪のマフラーというのは、単に高スペックな機能ばかりが求められるのではなく、そのデザイン性の高さに、オーナーは魅力を感じ個性を重ねるもの。そんな意匠品としてのマフラーを今後どう深化させていくべきか、我々は今一度考えなければいけないのかも知れません。創業者 榛葉寿太郎が掲げた“真剣・誠実・融和”という哲学を代々受け継ぎながら、人とつながりあえるものづくりに真摯に向き合っていきたいと思います」。

ロボット化が進むチタン製マフラーの製造ライン
ロボット化が進むチタン製マフラーの製造ライン

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今回、お話を伺った株式会社榛葉鉄工所様は、マフラー製造を主軸としていきながら、
新規事業についても非常に積極的な姿勢をお持ちでいらっしゃいました。
医療やスポーツといった新分野への挑戦を続けていく中で、
より効率的に、より多業種のビジネスパートナーと出会っていきたいというお悩みも出てきているようです。

ジェグテックは、優秀な中小企業が多く集うこと、各社の特徴をコーディネーターがフォローしながら
国内外の企業へ技術や製品を発信すること、費用負担がないことで
あらゆる分野の企業様にご利用いただいております。
自社の紹介はもちろんですが、これまで出会えなかった企業様との
ビジネスマッチングの機会が得られますので、今後とも是非ジェグテックをご活用ください。

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