九州で絆創膏といえばリバテープ!常に新商品を開発する驚くべき開発力

リバテープ製薬株式会社

今回熊本を代表する企業としてご紹介するのは、国内で初めて救急絆創膏を製造したリバテープ製薬株式会社です。1878年に創業された非常に歴史のある企業であり、九州で絆創膏といえば“リバテープ”と呼ばれるほどの知名度の高さです。

ジェグテックには、熊本市からの推薦という形で登録に至りましたが、歴史のあるリバテープを製造する企業が、今後どのような形で事業を展開していくのか、リバテープ製薬株式会社技術開発部長の北森照康さん、技術開発部係長の原節子さん、にお話を聞いてきました。

リバテープ製薬株式会社

リバテープ製薬株式会社

薩摩軍医秘伝の “ほねつぎ膏”から、戦後日本初の救急絆創膏を開発・製造

九州では“リバテープ”といえば知らない人がいないほど著名な企業ですが、“リバテープ”はどのようにして生まれたのでしょうか?

当社は1878年に“ほねつぎ膏”という消炎鎮痛剤の製造販売で創業しました。創業者は、西南戦争の激戦地である田原坂近隣にて、敵味方の分け隔てなく負傷者の看護を行いました。そのことに感銘を受けた薩摩軍医から秘伝の膏薬を伝授され、製品化したと聞いています。“ほねつぎ膏”は昭和40年(1965年)ごろまで市販され当社を代表する“リバテープ”のルーツとなっています。戦後、アメリカ軍が使用していた救急用の包帯をヒントに研究開発し、製品化したのが“リバテープ”です。日本で救急絆創膏を開発・製造した企業は当社が初めてといわれています。

ほねつぎ膏

ほねつぎ膏

密着性やフィット感、操作の利便性など、常にお客様の声に応えて改善

“リバテープ”はこれまでロングセラーを続けていますが、どのようなことに気をつけて製造されてきたのですか?

救急絆創膏を製造する上では、非常に多くのノウハウを必要とします。傷口や皮膚に直接触れ、さらに体の動きにも直結する商品のため、密着性やフィット感、操作の利便性など、なかなか気付かれないかも知れませんが、これまでにも様々な改良を行っています。常にお客様からの声に耳を傾け、お客様の声に応える改善を続けています。

リバテープのロングセラー

リバテープのロングセラー

顧客ニーズ実現のため、一般家庭向けから医療機関向け製品開発に注力

御社では、“リバテープ”以外ではどのような事業を行っているのでしょうか

当社では、“リバテープ”をはじめとする一般家庭向けの医療衛生品、医療機関向けの大型絆創膏や医薬品の分包消毒剤、馬油のスキンケア化粧品などを開発し、製造販売しています。当初は、一般家庭向け製品が当社の売上の大半を占めていましたが、現在では、医療機関向け製品の開発に力を入れており、事業の規模では、医療機関向け製品が一般家庭向け製品を上回る状況まで成長してきました。

“リバテープ”よりも、医療機関向け製品の事業が上回っているというのは驚きですね。医療機関向け製品が成長した理由というのはどのようなものでしょうか?

地域医療の発達や子どもが外で遊ばなくなったことの少子高齢化の背景があります。医療機関向け製品の需要が増えているためです。当社では、販売部門に寄せられた顧客ニーズを実現するために技術開発部が製品開発を行っています。開発担当者が顧客と直接面談するなど開発部門と販売部門が連携して製品開発に取り組んでいることが大きな強みです。開発担当者は製造部門での試作評価及び購買部門や品質部門との確認を行い、会社全体で新製品の開発を実現しています。

医療機関向け製品

医療機関向け製品

開発においては、自社のみならず他機関と連携して実施することはあるのですか?

開発においては、熊本大学など様々な研究機関と連携しています。地元の水前寺海苔から抽出された有用成分サクランを主要保湿成分とした“咲水(さくすい)” の開発においては、熊本大学や県内企業と連携し、地域産業の活性化にも取り組んでいます。

咲水(さくすい)製品

咲水(さくすい)製品

“リバテープ”ブランドを維持しつつ、技術を活かして新マーケットの開拓を

今後の事業展開についてはどのようにお考えでしょうか

当社は常に「皮膚の健康を守る」という考え方を根底にして、事業を展開してきました。今後もこの方針は変わりません。“リバテープ” というブランドを維持しつつ、積極的に製品開発を進め、新たなマーケットの開拓を図っていきたいと考えています。特に、介護業界など、医療分野に限らず当社の技術を活かせる分野があるはずです。常に顧客のニーズを積極的に掴み、顧客に受け入れられる製品の開発に注力していきたいと思っています。

リバテープ製薬株式会社 技術開発部係長 原節子氏

リバテープ製薬株式会社
技術開発部係長 原節子氏

ジェグテックのようなWEBを活用した販路開拓への取り組みについてはどのようにお考えでしょうか

ジェグテックのようなWEBを活用した販路開拓についてはまだ取り組めていませんが、企業連携の促進や、新しい取引先の確保等に関して、これまでとは違ったルートで発掘できることはとても良いシステムと思っています。具体的な活用については、是非中小機構と連携しながら、活用していきたいと思っています。

編集後記

リバテープ製薬株式会社は、長年顧客の健康を守り続けてきた熊本を代表する企業といえます。そして、現在までの成長に至る過程では、“リバテープ”というブランドを維持しつつ、新たな製品を開発し、新たなマーケットを開拓していくという、企業が存続していく上で不可欠なサイクルを常に回していることが、最大の強みといえます。常に顧客の意見に耳を傾け、積極的に製品開発を行い、新たな製品を市場に投入するという活動を続けていくリバテープ製薬株式会社は、正に中小製造業の模範となるような経営スタイルではないでしょうか。こういった企業の新たな販路開拓のツールとして、ジェグテックが貢献できれば幸いです。